ヤンデレパーティー


紅葉は相変わらず降り注ぐ。一枚の橙色を冬月は手にし、見つめながらしみじみと。


「僕が変わったのは夏やけど。好きなのは秋やわぁ。秋は兄さんの季節やから、ね」


美しく舞い散るその優美さに兄を重ねて、冬月はまた兄を好きだと思い返したのだった。


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