ヤンデレパーティー


「それだったら、ミナナから直接――」


「やらなくて結構です」


「そっか。俺が触ったらミナナが欲情しちゃうからね」


「次言ったら、追い出します……」


否定できないから面倒なセリフだった。何とか裏を見つけて、屁理屈重ねの遠回しな否定をしたいものの。


――あれ、触られただけでだったら、いつも彼から抱き締められてるよな。


そういやそうだと、盲点を見た。


風呂場ではなく、というか日頃からスキンシップ激しい彼を放置し、後ろからの抱擁にでさえ気にせず読書できているではないか。


ならば、前に風呂場で洗われた時にどぎまぎしたのは――雰囲気に流されたか。


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