ヤンデレパーティー
確かに自分が傷ついた分、相手も傷つけたいと思う歯には歯を思想だってあるんだ。ただ殺すだけでは“物足りない”と、クルキは痛め付けること前提で殺したいみたいだった。
「ひどく、あべこべですね。あなたは敵が多い。一掃には爆殺が適しているにしろ、当の人は発散のために撲殺したく――けれども銃を持っているとは、あなたの考えはまったく掴めない」
「理屈と心情の話だよ。心ではこうしたいと思っても、実際には意に反することをやった方が結果的にはいいなんてよくあることだ。
撲殺は理想論。爆殺は結果論。心のわがままだね、俺のわがまま。俺は殺したい相手が多い分、理想論は気が遠くなるようなことだけどさ、時には――ああ、どうしても“死ぬほど痛め付けたい奴”が出た時はそうしているけど」