ヤンデレパーティー
「効率の良さなら爆殺だと銃見て思ったんだけど、続けざまに“好きなのは撲殺”と思ったんだ。
爆殺は“あっさりし過ぎている”からね」
「……」
クルキが言いたいことが分かった調教師は眉を寄せた。
撲殺――つまりはこの手で直に殺したいらしい。
殺しに撲殺は効率悪いとしても、それ故にクルキは撲殺を好む。
――相手が、より苦しむからと。
「俺と彼女の仲を邪魔する虫けらは殺したいとまた言うけどさ、その気持ちって憎いから出てくるものなんだよ。
ただでは殺したくないって憎い相手に思わない?殺したいっていうのは、いわば、“最終目標”なんだよ。殺すまでの過程で、どれだけ自身の憎しみを“発散”するかが大事なんだ。憎悪による殺しはね」