ヤンデレパーティー


「効率の良さなら爆殺だと銃見て思ったんだけど、続けざまに“好きなのは撲殺”と思ったんだ。

爆殺は“あっさりし過ぎている”からね」


「……」


クルキが言いたいことが分かった調教師は眉を寄せた。


撲殺――つまりはこの手で直に殺したいらしい。


殺しに撲殺は効率悪いとしても、それ故にクルキは撲殺を好む。


――相手が、より苦しむからと。


「俺と彼女の仲を邪魔する虫けらは殺したいとまた言うけどさ、その気持ちって憎いから出てくるものなんだよ。

ただでは殺したくないって憎い相手に思わない?殺したいっていうのは、いわば、“最終目標”なんだよ。殺すまでの過程で、どれだけ自身の憎しみを“発散”するかが大事なんだ。憎悪による殺しはね」


< 8 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop