ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「でしょ? 私がお膳立てするから、告りなよ。ね?」


「うん、わかった。で、いつ?」


 ちいちゃんは、目をキラキラ輝かせてそう聞いた。すごい、積極的だわ……


「今日よ。善は急げって言うでしょ?」


「今日!? わかった」


 一瞬驚いたようだけど、力強くちいちゃんは頷いた。でも、私はふと思い出した。ちいちゃんが、いつも帰りを急ぐ事を。


「あ、放課後ってダメなんだっけ?」


「今日は大丈夫。母がいるから」


 ああ、そうだった。今はお母さんが自宅療養中だった。しかもだいぶお元気で、そろそろ仕事に復帰出来るって、ちいちゃんは言ってた。


「そうだったわね。じゃあ、授業が終わったら中庭へ行って?」


「うん!」


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