ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「え? それは……」


 と私は少し考えてから、


「いいわよ」


 と答えた。

 再び隣の恵美が息を飲むのがわかり、私は心の中で恵美に“ごめんね”と謝った。


 でも、小山君は“もし和也を諦めたら”と言ったのであって、私が中野君を諦めなければいいだけの話だ。


 小山君の話がどんなものかは見当も付かないけど、どんな話だろうと私は中野君を諦めたりはしないつもりだ。


 これはもう、彼を好きとか嫌いとかより、意地だと思う。ムカつく中野和也を、私の魅力で落とさない限り、私の気が済まない。


 もし恵美に責められたら、それを説明するつもり。そう考えて、私はあっさり小山君が出した条件をのんだ。


< 33 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop