ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「みんなって女の子? 和也は、今までに何人もの女の子を家に連れて来たの?」


 和也が話そうとしないから、私はズバリそう聞いた。そういう風にしか思えないから。


「それは……昔の話さ。お互い、過去は詮索しないって約束したろ? だったら、聞かないでくれ」


 確かに和也とそういう約束をした。でもそれは、ヤキモチ妬きの和也が、私のちょっと、いやかなり人数の多い元カレ達の話を聞きたくないし、聞かないって意味だと思ってた。


 だから私は迷わずオッケーしたのだけど、和也の過去にも女の影がチラついてるとは、思いもよらなかった。和也って、根っからの堅物だと思ってたから。


 あ。

 根っからの堅物が、あんなにキスが上手で、我が物顔で私の体に触れてくるわけないか。


 なんでそんな事も気付かなかったんだろう……


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