ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
 たっちゃんと私は、リビングのソファに向かい合わせで座っている。

 二人とも和也が出してくれた、お茶のペットを手にしながら。大騒ぎしたせいか、喉がやたらと渇いた。


「俺はさ、どうしようもない女たらしなんだ」


「そうね」


「はっきり言うんだな?」


「当然でしょ?」


「でもさ、無理やり女を抱いた事は一度もないよ」


「うっそだあ。私に襲って来たくせに……」


「あんな事したのは、今日が初めてさ」


「うそ? ほんとに?」


「ああ。今までの女は、俺がちょっと甘い言葉を掛けただけで、みんな自分から俺に抱かれたがったよ」


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