密なカラダにくちづけて。
「はるかちゃん…」

英介君が優しく唇を重ねる。

「…っん」

アタシは、目を閉じる事を忘れて英介君の言葉を整理し始めていた。

けれど、やっぱりわからなすぎる。

英介君が離れると、

「はるかちゃん。今日は、セックスはしないから。」

「えっ?」

またしても、予想外の言葉。

「しない?何で?」

「はるかちゃんが求めてるのは俺じゃなくて兄さんへの仕返しだから。」

「…っ!?」

気付いてた?

私の気持ち。

英介君とのセックスが啓介への仕返しになる事。でも、考えればそう仕向けたの英介君じゃない。

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