わたしは女の子になる。

「じゃあ、『使用期限:私が死ぬまで』って書いとくわ」


「やったねー。よし、揉め」

「なんて偉そうなんだ! こっちの方がやりやすいからこっち座ってー」


私が座っていた椅子に彼に座ってもらい、自分は立って座った彼の後ろにまわった。

ていうか、さっき私が書いた『使用期限:私が死ぬまで』って、なんか、『一生アナタの肩たたいてあげるね』みたいな感じで、まるでプロポーズみたいだと思った。

我ながら、恥ずかしいことを言ってしまった。

そう思いながら、私の書いた言葉なんか微塵も気にしていないような彼は、『はやくー』と催促してくる。


「オプション的なものは無いの?」

「無いよ! 肩揉むだけだよ!」


残念そうにする彼の肩を揉み始める。


「あ、なんかめっちゃ気持ちいいんだけど」


肩を揉み始めると彼がそう言った。


「え? ほんと? でも君、全然肩こってませんけど」

「だって俺最近お昼に起きてぐだぐだしてるだけだもん」

「なんて暇人」


なんて返して笑う。


.
< 26 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop