わたしは女の子になる。
「じゃあ、『使用期限:私が死ぬまで』って書いとくわ」
「やったねー。よし、揉め」
「なんて偉そうなんだ! こっちの方がやりやすいからこっち座ってー」
私が座っていた椅子に彼に座ってもらい、自分は立って座った彼の後ろにまわった。
ていうか、さっき私が書いた『使用期限:私が死ぬまで』って、なんか、『一生アナタの肩たたいてあげるね』みたいな感じで、まるでプロポーズみたいだと思った。
我ながら、恥ずかしいことを言ってしまった。
そう思いながら、私の書いた言葉なんか微塵も気にしていないような彼は、『はやくー』と催促してくる。
「オプション的なものは無いの?」
「無いよ! 肩揉むだけだよ!」
残念そうにする彼の肩を揉み始める。
「あ、なんかめっちゃ気持ちいいんだけど」
肩を揉み始めると彼がそう言った。
「え? ほんと? でも君、全然肩こってませんけど」
「だって俺最近お昼に起きてぐだぐだしてるだけだもん」
「なんて暇人」
なんて返して笑う。
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