わたしは女の子になる。

タルトもなんとか完成させて、今度はラッピング。

8センチのタルトとマカロンと、タルトの生地の余りで焼いていたクッキーがちょうど入る箱を昨日買ってきていた。


一番下に、こっそりとメッセージカードを入れる。



なんて書いたかは、ないしょ。




それから、彼のお母さんの分のタルトも別の袋に入れる。


一瞬だけ見たことがある彼のお母さんは、彼によく似ていて、なんとなくあどけなさも残っていた。



私の大好きな彼のお母さんも、私は大好きになりたい。



彼のお母さんの分のタルトを入れた袋には、私が彼と逢ったときに貼るアルパカのシールを貼っておいた。


お宅の息子さんにそっくりでしょう、なんてね。



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