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陣、私、貴方が大好きです。
陣、だから私、貴方とはもう一緒にいられない。
陣、本当はいつまでも貴方の隣にいたいの。
だけど、それは許されないから。
佐和さんのことを思うと、私は気が狂いそうになるから。
佐和さんが私のことを知ったらと思うと、苦しくなるから。
もう、友達ではいられない。
私は陣を手に入れたくなるから。
でもそれは、貴方を傷つけるから。
エラーはもうたくさんだ。
私達の関係は、間違いだらけだよ、陣。
堅苦しい式典の後は、キャンパスのあちらこちらで歓声や嬌声、泣き声や叫びが上がって、騒然となった。
「はぁ~、とうとう学生生活も終わったかぁ」
ひゅかがお先真っ暗な声を出す。
「ちょっと、幸先悪い声ださないでよー」
「いったぁい、みあってばなにするのーっ!」
こうやって、二人でぎゃーぎゃーしてられるのも最後なのかな。
でもひゅか、私貴女に会えて本当によかった。
貴女がいたから、前を向いて歩いてこれた。
遠回りもいっぱいしたけど、貴女に救われた。
これからも、ずっと良い友達でいてね。
「さて、この後どうする?」
陣が尋ねる。
「ちょっと、王子! 女の友情の邪魔しないでよ!」
「えっ、ひどっ」
そんな二人のやり取りを目にするのも、今日が最後だ。
「みあ」
「ん?」
「この後、ちょっと話さない?」
陣が言う。
私は少し迷った。だけど、
「うん、いいよ。用意したら、陣のアパート行く」
ひゅかが、物言いたげに私を見たけど、私は微笑んでうなずいた。