time ~戻れない時間~

「あぁーえっとー初めて会ったのは食堂です」春二はマイクに顔を近づけて話はじめる。
「食堂でどんな話をして今のような関係になったんですか?」
「それは内緒っすよーとりあえずラブラブっす!!」野球部がもりあげるようにその場に立ち上がっている。

「じゃあ、最後にラブラブなところを皆さんに見せてください」司会者もヒートアップしてるのかよく分からないことを言い出す。私は手で無理無理というように横に振る。

春二の方を見ても困っている。さすがにやりすぎだろ!!というような顔をしている。春二が司会者からマイクを取り上げる。

「ほんとはチューとかして見せびらかしたいんですけど…こいつのそんときの顔めちゃくちゃ可愛いんで無理っす」「ちょ、ちょっと!何、言ってんのよ!!」春二の腕をバシバシ叩く。

「いってーな。じゃあしてほしいのか!?」小さな声で誰にも聞こえないように言ってくる。
「そういうことじゃなくて!!春二のアホ」私よりも20㎝くらい高い春二の顔を睨む。

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