純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「えーじゃねぇよ。ちゃんとしやがれって思っただろ」
桐生さんが、私の向かいのデスクに座って、別の書類をめくりながら、そう呟く。
「だから、私の心の声はいりません」
「けど、お前言わないだろ?」
「えっ……」
「性悪だもんな」
こんな会話、いつもの事だ。
けれど、きっと相手が真奈美ちゃんだったから、余計に頭に血が昇って……。
「性悪で悪かったですね。そうですよ。そのくらい自分でしやがれって感じです」
そんなこと、初めて口にした。
けれど、あれ? なんとなくすっきり。
「さすが純悪女。けど、それでいいんじゃねぇの? お前、一人で全部抱えすぎ」
そんな桐生さんの言葉に、ハッと顔を上げると、彼は素知らぬ顔をして部屋を出て行った。