純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
いいな。
これから幸せの絶頂ってやつを味わうんだ。それに比べて、私は……。
結婚の行く末が必ずしも円満というわけじゃないことは、きっと他の人より知っている。
けれど、やっぱり……。
「安永、溜息ばかりついてないで仕事しろ。お客様だ」
「あっ、すみません」
桐生さんのその言葉に慌てて立ち上がって店頭に行くと、私の担当のお二人だった。
「すみません、突然」
「いえいえ、わざわざありがとうございます」
なんだろう?
この二人の話はとてもスムーズに進んでいて、なんの問題もなかったはず。
「あの……もしできればなんですが、ハネムーンにシュノーケリングツアーを追加したくて」
「そうなんですね。
それですと、移動や準備の時間を含めて、半日ほどかかる場合が多いんです。
このスケジュールのままですと、組み込むことが難しいかもしれませんね。
ハネムーンをもう一日延ばされると、余裕を持って組み込めると思うのですが」
「はい。私達の方は一日延ばすこともできますが、突然の変更ですし、できればでいいんですけど……」