純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
教会は、オフィスから少し車で走った小高い山の上にある。
坂道を上ると、少しずつ見えてくる白い十字架。そして、緑の中に溶け込むようにひっそりと存在するそこは、何度見ても美しい。
桐生さんは、教会の横の駐車場に車を止めると、何も言わずに歩いていく。
元々、嫌味以外はあまり話さない人だから、別にいつもの事だ。
教会の裏口に着くと、彼は白いドアを開けて、入っていく。
「あのっ、何を手伝えば?」
「あぁ」
彼はそんな訳のわからない相槌だけ打った後、そのまま控室を通って教会内に入っていった。
慌てて私も続くと、バージンロードの真ん中あたりで立ち止まる。