純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
終わった?
私と歩は終わったんだろうか。
いや、終わってなどいない。
きっと私が知らないフリさえすれば、ずっと――。
ずっと?
このままずっと、この関係を?
私は激しく動揺していた。
まさか、こんなことで悩むなんて、少しも想像していなかったから。
「仕事中だ」
突然耳元でそう言われてビクッとする。
「すいません。すぐに戻ります」
「ちょっと教会に行ってくる。お前も来い」
そのままなにも持たない私を、桐生さんは車に乗せた。
手帳くらい持ち歩きたいんだけど……。
今日は日がよくないせいで、式の予定はない。
けれど、時々行う模擬結婚式の準備でもするんだろうか。