純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「飯、行こうか」
「う、うん」
私たちは行きつけのイタリアンレストランに入った。
「梓、いつもの?」
「今日は、お酒はいいや」
ここには口当たりのいいワインがあって、私はいつもそれを1杯飲むのが習慣だった。
それを断ったことで、いつもと何か違うことに気がついたんだと思う。
「じゃあ、俺も止める。梓、どうした?」
どうした……。
あなたの浮気を知っただけ。
真向かいに座った彼が、じっと私の瞳を覗き込む。
今までならドキドキして……早く部屋に帰って抱かれたいなんて思った。
でも……私が好きだった、少し大きくてごつごつした男らしいその手は、他の女を……。