純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
運ばれてきたリゾットの湯気の向こうで、彼が不思議そうな顔をしている。
ゆっくりスプーンを手に取って、皿に差し入れた時、たまらなくなって口を開いた。
「歩」
「ん?」
「私たちって……」
何? そんな風に言いたいのに、そこから先を言うことができない。
「なぁ、どうしたんだよ。なんか変だ」
いつものペースの彼が、どうしても憎らしく思えてしまう。
他の女を抱いた後、平気で私も抱くつもりなの?
押し黙ったまま、食事を済ませて店を出ると、突然彼が私の手首をつかんで歩き出した。
そのままもつれるようにタクシーに乗り込んで、やってきたのは歩の部屋。