純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「梓!」
彼の部屋を飛び出した時、後ろで彼の声が聞こえた気がした。
これで、きっと終わってしまった。
彼は結婚なんて望んではいないから。
このまま付き合っていれば、もしかしたら結婚という選択肢もあったかもしれない。それが一般的だから。
けれどそうだったとしても、きっと今すぐではない。
だけど、そんなに待てない。
いや、待つだけならできる。
自由に女の人の間を飛び回る彼を、ずっと思い続けるなんて、私にはできない。そんなにできた女じゃない。
ボロボロだった。
バカだったのかな。
こんな歳になって恋人との別れを選ぶなんて。