純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「私、あなたともっと会いたかった。毎日でも毎晩でも抱き合いたかった。他の誰かなんて、見て欲しくなかった。何時かあなたと……結婚したいって……」
言ってしまった。
ずっと思いながら、口には出せなかったその言葉を。
「梓、そうだったのか? 俺はてっきり、独身主義なんだって……だって、お前……」
「あなたに合せていただけ。あなたを失いたくなかったから」
私は手を緩めた歩の間をすり抜けて、ベッドを飛び出した。
失いたくなかった。恋人という存在を。
だけど、それが歩でなくてはならなかったのか、今となってはよく分からない。
彼の事は好きだったし、彼の私を労わるような抱き方に、酔いしれてもいた。