純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「俺……梓の言うとおり、浮気した。
梓はそのくらい許してくれるなんて、勝手なこと、思ってた。
だけど、ずっと本命なのは梓で、梓と別れて……と思ったことは一度もない。それは信じて欲しい」
「――うん」
なんとなくコクンと頷いた。
それは分かっていた気がする。
彼は真奈美ちゃんの事も、本気じゃないこと。きっと私のところに戻ってくること。
だけど……。
「俺、さ、結婚ってものに憧れとか抱けなくて、梓とこうやって長く付き合っていても、そんなこと思いもしなかった。梓も、そういう気持ちなんだって、誤解していた。
梓、結婚すればいいのか? それなら、俺と……」
違う。私が欲しい幸せはそういう事じゃない。
強烈に心の底から湧き上がってくる感情が、皮膚を引き裂いて出てきそうな勢いを保ったまま私の口に到達する。