純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
ギー
教会の大きなドアが開く音がして、振り向くと、誰かのシルエットが。
けれど、太陽の光が邪魔をして、それが誰だか分からなかった。
コツコツと足音が響いて、私の顔を覗き込んだその人は……。
「歩……」
「ここだって聞いて」
「――うん」
彼はいつもよりずっと落ち着いたトーンで私に話しかけた後、私の隣に座った。
「梓、あのな」
「ごめん、歩。私、勝手なことばかり言った」
「ううん」
じっと目の前の十字架を見据えたまま、首を横に振る彼。