純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
絆なんて誓ったところで、それは一時のものでしかない。
心のどこかでそう思っている。
この仕事を始めた当初は、結婚に強烈に憧れていた。
満面の笑みのふたり。
ほんの些細なことでも、相談し合って笑いあって……こんなに素敵な関係が、夫婦というものだって、それは強烈に憧れた。
けれど、そんな時期はあっという間に終わるのだとか。
結婚して生活を共にすると、見たくなかった部分が見えてしまって、愛だの恋だのという気持ちだけではなかなかうまくいかないものだと、ローズパレスに出入りしている既婚の業者の数人が口をそろえた。
「まぁ、梓のいう事もわかるけどさ、それだけじゃないわけよ、夫婦って」
私より2つ年上の先輩、北川さんが溜息をついてそう言う。
彼女は3年前に合コンで知り合った彼と、晴れて結婚していた。
結婚式はもちろんうちで。
式のすべてを知り尽くした彼女は、見たことのないような素敵な式と披露宴を自分で演出してみせた。