純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「すいません、私、ちょっと……」
私は真奈美ちゃんを追いかけた。
正直言って、歩のことがあって、できればと彼女との接触は最小限にとどめてきた。
だから、何かに気がついても、何も言わず……。
「真奈美ちゃん」
彼女は休憩室の片隅で、座り込んでいた。
「安永さん。安永さんが仕事ができるのは、よく分かりました。でも、私……安永さんみたいになりたい訳じゃない。仕事ばかりで、結婚もできず……そんなのみじめです。私は……」
「なめんなよ?」
「はっ?」
もう抑えられなかった。
優しい先輩なんかでいられるかっ。
私の男の誘いを断らなかったのは、あんただ。