純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

彼の車に飛び乗って、スーパーにつくと、思った通り何もしない彼。


「桐生さんって、普段買い物しないんですか?」

「あぁ、飯は外か弁当だし、そんなに用はないしな」

「それじゃ、体壊しますよ?」


仕事の時は、常に主導権を握っている彼。でもスーパーは勝手が違うようで……。


「桐生さん、レタス取ってください」

「これか?」

「それはキャベツです!」


あはは。
何も知らない彼が、おかしくて仕方ない。

カゴいっぱいに買い物を済ませて部屋に戻ると、早速調理を始めた。


「こんなに買って、食うのか?」

「いっぱい作って冷凍しておくんです。桐生さん、チンくらいはできるでしょ?」


ほとんど空の冷凍庫を、惣菜でいっぱいにする大作戦だ。



< 251 / 311 >

この作品をシェア

pagetop