純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

タクシーを降りて、部屋を見上げる。

でも、電気がついていない……。
まさか。


慌てて彼の部屋のチャイムを鳴らしたけれど、何の返事もない。
もう、行ってしまったの?

支配人から、彼の行先は聞いていた。

系列会社の新しい教会。
ローズパレスとは違って避暑地の中に佇むそこは、木の温もりに包まれているような、そんな優しい教会だ。

そこの支配人としてずっとオファーがあったらしいのだが、断り続けてきたとか。
まだ、ここでやるべきことがあるといって。


それが一転、オープンを目の前にしてそれを引き受けたのは、やっぱり私の事があったからかもしれない。



< 280 / 311 >

この作品をシェア

pagetop