純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「それと、ドレスも頼んできた。デザインは我儘いっていいそうだ」
そして、あの時のデザイナーに、彼女のドレスを頼んできた。
「ふーん。やっぱり桐生君が嫁にしたんだ。怪しいと思った」なんて笑われたけど。
あの時の事件の一部始終を、彼女も知っていたから。
「桐生さん……ありがとう。本当に、ありがとう」
涙でぐちゃぐちゃになった彼女の頬を手で拭ってやると、そんな風に感情をストレートに出す彼女を、やっぱり苛めたくなってしまう。
それはきっと、俺の照れ隠しってやつなんだろうけど。
「ありがとうはいいから。あれ、言ってみろよ?」
「えっ?」
「昨日電話で最後に……」
そう言っただけで、彼女は何か気がついたようで、激しく首を振ってみせる。
「ふーん。じゃあこの指輪は……」
「分かった! 分かりました」
「ほら」
「……と、徹」
彼女が言い終わった瞬間に、唇を奪っていた。