純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
“親の愛情を知らない人に、家庭なんて築けるわけがない”
それが彼女のご両親の言い分だった。
親の愛情を知らずに育ったのは、彼のせいではない。
むしろ、そんな環境で必死に生きてきたことを評価すべきなのに、娘の事となると、頭に血が昇ってしまうのだろう。
ある日、彼女は両親の目を盗んで、身の回りの最小限のものを持って家を飛び出した。
そして、彼の元へ……。
式の相談に来た時は、彼と一緒に町を出て、二人で必死に働いて、やっと生活が安定してきたところだと言っていた。
そんな話を聞いて、まず桐生さんがしたのは、ふたりの幸せな結婚のための協力者集めだった。
驚いた。
私たちは言われたとおり、式を挙げる手伝いをすればよかった。
むしろ、お客の私生活に深く立ち入ることはタブーだった。