純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
それは、二十歳そこそこの若いカップルだった。
特に新郎の方は実年齢よりずっと幼く見えて、この人が結婚するんだなんて不思議に思ったほどだ。
結婚式を挙げたいと飛び込んできたふたりは終始ラブラブで、私の目の前で指を絡めて手をつないだまま、時々見つめあったりして……式の打ち合わせも一向に進まず、私の話を聞いてくれない。
ふたりは私の頭を悩ませた。
実際、桐生さんに「余所でやれと思ってるだろ、純悪女」なんてつぶやかれたくらいだし。
それでもお客はお客。
私はできるだけふたりの意向に沿えるようにプランを組み立て、何度も何度も説明を繰り返した。
若いカップルだったけれど、双方の両親の援助もあって、それなりの式と披露宴を挙げることができると決まっていた。
自分たちで少しも努力しようとしない二人に、イライラしていたけれど、説教するわけにもいかない。ましてや、そんなこと言っていては仕事にはならない。
私は、仕方なく準備を進めた。
それが、ある日……。