純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

「あのーっ、送っていただいたんでしょうか」

「置いていくわけにいかないだろ」

「スイマセン……」


私はさすがに申し訳なくなって、深く頭を下げた。
ここで多分罵声が……。私はそれも仕方がないと、ちょっと覚悟した。
だけど……。


「たまにはいいだろ。お前、ストレス溜まってるみたいだし」

「はっ?」


てっきり散々罵られると思っていたのに、そんな言葉に拍子抜けする。


ストレス……。

接客業という仕事柄、我慢しなければならないことはいくらでもある。
そうしたことが積もり積もって、辛い時もある。


けれど、何年もこの仕事をしていると、なんとなくストレスのはけ口を自分で見つけて、それで乗り越えてくることもできた。


ただ、この間受け持ったお客さんだけは、どうしても許せなくて……。




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