純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
桐生さんのその言葉を合図に、涙がポロポロこぼれ出して、止まらなくなる。
私がこんなに泣いたのは、小学生の時に飼っていた猫のミュウが死んだとき以来かもしれない。
わーん
バカみたいに声を上げて泣く。
一旦泣き始めると、止まらなくなってしまって……。
それでもそんな私を離すことなく、がっちり抱き寄せたまま動かない桐生さん。
やっと気持ちの波が治まってきて、涙が止まってきたとき、耳元で彼が囁く。
「大丈夫だ。お前はそんなに悪い女じゃない」
そんな言葉に彼のジャケットをギュっと握って、目を閉じる。