純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「ごめんなさい」
「まぁ、いい。送ってやる」
「――はい」
文句の一つも言われると思ったのに、何もなくてかえって驚く。
今日の彼には、毒がない。
黙って車に乗り込んだ彼に続いて、私も助手席に乗り込んだ。
みっともないところを見せてしまった。
恥ずかしくて顔をあげることさえできない。
こんな弱い自分を誰かに見せてしまったなんて、きっと初めての事だから。
けれど……。
気持ちがとても重い。重くてとても立ち上がれそうにない。
これからどうしよう……。
束縛しない関係だからと言い放つ彼。それなのに、私に愛をささやく彼。
何時からだったんだろう。そんな風に、他の女をつまみ食いしてたのは。