純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~
「いた―っ。少しは優しくしてくださいよっ。それで、どこに行くんですか?」
「呑みに」
「え、ちょっと? 大丈夫ですから、帰ります」
「つべこべいうな。上司命令」
「そんなの訳わかんないし」
そんなささやかな抵抗をしてみたところで、車のスピードは緩まることない。
けれど……正直言って、一人であれこれ考えて悶々とするしかない状況で、このお誘いはうれしかった。
彼が車を走らせたのは、やっぱりあの居酒屋さん。
「いらっしゃい」
「こんばんは」
店長らしき人が、威勢のいい挨拶をくれる。
二人でカウンターに座ると、すぐにお通しが運ばれてきた。