Sexual Secret
やっと泣き止んだ私は、放心状態だった。



頭が働かなくて、何も考えられない。




ただよっくんに抱きしめられたまま、立ち尽くしてる。




「悠梨...俺のそばに、いてくれる?」



答えがわからない。




嫌だと言えば、先生を見捨てることになる。



頷けば、私は自分の気持ちを捨てることになる。




先生を守るためには、自分の気持ちを捨てるしかないけど。




それが怖かった。





よっくんは抱きしめていた腕を離して、私にキスをした。



抵抗しようとしなかった私。




ああ、きっとこれが答えなんだ。
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