Sexual Secret
「どうしても、想像できねえんだよ」



「な、何をですか」



「女がな、キスしてくださいってねだるところ」




聞いた私が馬鹿だった。



聞いてるだけで恥ずかしい。



いつも思うが、本当に小説の中の女の人は可哀想なことをさせられている。




「きっと普通に言うんじゃないですか」



「普通って何だ?どういうのが普通なんだ」




もう嫌だ、すぐこうやって迫ってくる。



私は逃げるしかなくて、でも逃げたって部屋の中で行き着く先は絶対に壁なわけで。



私の顔の両脇にはすでに先生の腕があって、もう、動けない。
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