Sexual Secret
「駄目になるって……」



「え?」



「お前と一緒にいると駄目になるって………言われました」





改めて声に出すと余計に辛くて、涙はさらに零れた。



上城さんは吸いかけのタバコをポケット灰皿にしまった。




そして、やんわりと私を抱きしめた。





「大丈夫、あいつは悠梨ちゃんのこと見捨てたりしない」



何を根拠に言ってるのかはわからない。




でも上城さんの声は真剣だった。



何の根拠もないその言葉が、なぜか私を安心させた。
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