天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
「うわあい、お花好きなこいわいさんに知っててもらえて嬉しいなっ♪」

栗色の緩い三つ編みを揺らし、小さな体で目一杯喜びを表現するかおる。

花の妖精と渾名されるのも頷ける。

「まだ花壇にはスペースがありますから…よかったら好きな花を植えていって下さい…」

「えっ、いいのっ?」

かおるの表情が更に華やぐ。

「ええ…自分一人では花壇の手入れも大変ですし…花達も仲間が多い方が喜びます…」

ザクザクと花壇の土を掘り返し、種を蒔きながら小岩井が言った。

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