天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
「ふぇ?」

振り向く『お花っ子』こと花織 かおる。

学園の1年生だ。

「私の事知ってるんですかぁ?こいわいさん」

「ええ…学園の花や植物の世話をしたり、育てた花をブーケなどにして配り歩いていますよね…」

特に笑顔は見せないが、穏やかな表情で小岩井が言う。

用務員である小岩井は、比較的自分のペースで仕事が出来る分、生徒や教師の人間観察もしている。

死神として、人物の人となりを知っておく事も職務に役立つ為だ。

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