天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
「まぁ、他人を愛するといってもなぁ…」

龍娘は芽々をまじまじと見る。

確かに顔立ちもスタイルもいい。

男子生徒ならば誰もが振り向くほどの絶世の美女だろう。

が。

雑誌の裏表紙の広告とかに掲載されている『恋人が出来るネックレス&ブレスレット』着用、オシャレのつもりでかけているのは牛乳瓶底の伊達眼鏡、足元は今時ルーズソックス、履いている上履きは小学校規定の運動靴。

このセンスはいただけない。

「それは…今流行っているのか?」

「いえっ、私は世間の流行は追い求めない主義ですので!」

芽々どや顔。

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