絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅲ
思ってもみない言葉に、口が開かない。
「今日、食事に誘ってくれてありがとう。
レイジさんが私のことをどういう風に思っているのか、分からないけど、それだけは言っておきたいなと思ってたの。
ずっと分かり合えて、大切にできるお互いでいたいと思ったの。もちろん、ユ―リさんも含めてだけど(笑)」
そこで、彼女が歩き出さなかったら、あやうく抱きしめてしまうところだった。
彼女を羽交い絞めにして、こみ上げる気持ちをそのままぶつけて、どこにも行かないように、やはり自分だけを見つめるように、がんじがらめにして、閉じ込めてしまいたいという強烈な素直な気持ちを、グッと堪えて、顔を上げた。
唾をのみ込み、息も喉に入れる。
そして、少し声を上げて言った。
「同じ気持ちだよ。……僕も」
少し前を歩いていた彼女は、振り返り、今まで見たこともないような美しい表情でこちらを見つめ、小首をかしげる。
彼女がこんなにも大切にしたいと思うのは、きっと自分だけ。そう、それで充分じゃないか。
こんなにも人として認めるのは、絶対に、自分だけ……。それが2人にとって、一番大切なことなのだ。
「今日、食事に誘ってくれてありがとう。
レイジさんが私のことをどういう風に思っているのか、分からないけど、それだけは言っておきたいなと思ってたの。
ずっと分かり合えて、大切にできるお互いでいたいと思ったの。もちろん、ユ―リさんも含めてだけど(笑)」
そこで、彼女が歩き出さなかったら、あやうく抱きしめてしまうところだった。
彼女を羽交い絞めにして、こみ上げる気持ちをそのままぶつけて、どこにも行かないように、やはり自分だけを見つめるように、がんじがらめにして、閉じ込めてしまいたいという強烈な素直な気持ちを、グッと堪えて、顔を上げた。
唾をのみ込み、息も喉に入れる。
そして、少し声を上げて言った。
「同じ気持ちだよ。……僕も」
少し前を歩いていた彼女は、振り返り、今まで見たこともないような美しい表情でこちらを見つめ、小首をかしげる。
彼女がこんなにも大切にしたいと思うのは、きっと自分だけ。そう、それで充分じゃないか。
こんなにも人として認めるのは、絶対に、自分だけ……。それが2人にとって、一番大切なことなのだ。