【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「龍輝さん」
声をかけるとその視線がゆっくりと私に移り、そして優しく笑う。
「お前さ、化粧しない方がいいよ」
「…え?」
「化粧してると、なんか別人と話してるみたいで距離を感じる」
…距離を感じる、って…それは私のセリフなんだけどな…。
……龍輝さんの近くに居ても、私はこれ以上龍輝さんの傍には寄れない。
だから「距離を感じる」ってのは、私のセリフ。
「…えっと…、私は私ですよ?」
なんとなくそう言ってみる。
そうすると龍輝さんは、小さく笑ったあとにまた遠くの空を見つめた。
「なぁ真由。お前、彼氏居る?」
「…え?」
「いや、お前と会った日のことを思い返してたんだけどさ。
あの日のお前、気合いの入った服だったじゃん?
だから、彼氏と会う前だったのかな?とか思った」
………。
私と龍輝さんが喋った時間なんて凄く短かったのに、そこまで見てたんだ…。
「で、居るの?」
「…いえ。あの日に、彼氏と別れました」
「理由は?」
「うーん…」
…処女とヤってみたいと思ってたアイツに私は選ばれたんです。
なんて、言えない…。
「真由、言ってみ?」
「…っ……」
だけど龍輝さんは真っ直ぐに私を見る。
そんなに見つめられたら、答える以外は出来ない…。
「…私は…、処女だからアイツに選ばれたんです」
…ありのままを、龍輝さんに言う。