【完】校内1のイケメンに恋をした!!
私の呼吸音と、龍輝さんの呼吸音。
それだけが響く世界の中で、龍輝さんは小さく小さく頷いた。
「俺も、お前が好きだ」
それは、予想もしてなかった言葉。
龍輝さんが、私を…?
「……うそ、ですよね…?」
「お前、こんな時に嘘なんて言うか?」
「だ、だって…私のことが好きだなんて、そんなの、おかしいです…」
…アリエナイコト、だよ…。
私よりも可愛い子はいっぱい居る。
なのに、龍輝さんが“私”を好きだなんて、そんなのアリエナイ…。
……でも龍輝さんは、優しい顔のまま私を見て笑う。
「月並みな言葉かもしれないけど、“気付いたら好きになってた”んだと思う。
クリスマスん時に初めて会って、学校で再会して、色々話してるうちに“あぁコイツのこと好きだ”って思った。
たった数日で好きになるなんて思ってなかったけど、でも、マジなんだよ」
…心臓がギューッと締め付けられる。
龍輝さんが私を想ってくれてる。
私のことを、好いてくれている…。
「…ほんとに、ほんと…?」
「うん」
「…夢じゃ、ないですよね…?」
「夢じゃないよ。 ほら」
龍輝さんの手が髪を撫でる。
その手が肩へと移動して…お互いの顔を見つめ合う。
「お前のことが知りたい。 だから、俺と居ろ。
俺の隣で、俺だけを見てろ」
優しく温かく、私だけを見てくれてる瞳。
私…、龍輝さんの傍に居ていいんだ。
龍輝さんの近くに、居ていいんだ…。
「……よろしく、お願いします…」
「ん」
見つめ合ったままの私たち。
龍輝さんはにっこり笑って、私の髪を優しく撫でた。