最期の手紙
私は迷うこともなく
夫の切なる願いを完全に
拒否してしまった。


「私の実家の母が亡くなり
今はそういうことに時間を
割けないと夫に伝えてください」と。


私は恐れていた。


彼が子供を奪い返しに来ないかと。
心から怯えていたのだ。
< 10 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop