最期の手紙
「あの子(主人)、あなたたちが
いなくなった時は半狂乱でね、
ほんと大変だったのよ」


そう言って電話での会話を
切り出した。


予想ができた。


子煩悩な彼の狼狽ぶりが
痛いほどに。


そして
彼が最も恐れていたのは
私がいなくなることだったことも。
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