待ち合わせのバス停で。
あの日も、待ち合わせ場所はバス停だった。
「…梨花」
なんでお前が死ぬんだよ…。
いつも毎日を笑顔で過ごしていたあいつ。
1日、1日を大切に過ごしていたあいつがなんで死ぬんだよ…。
「なぁ、冬。もう、前に進もうぜ」
「…」
「もう、ここには来るなよ」
「…」
黄月の言ってることに頷くことができない。
「俺は梨花を忘れることなんてできねーよ」
「忘れるんじゃない。過去にするんだよ」
梨花を過去に?
そんなこと
「できねーよ…」