あの夏の君へ
最終章

最後の夏






私達は到頭、三年生になった。

四月、五月、六月と過ぎていく毎日は長くもあり、短くもあった。

時たまメールをくれる荻がいたから、待つことができた気がする。

何度も何度も試合を見に行きたいと言って、荻は【亜樹に見てほしいんは甲子園だけやし、もうちょい待っとって】と言ってきた。







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