紅梅サドン
その姿は、突然の強風に煽られた『かかし』に似ていた。

「雪子おーー、照れるなら一人で照れてくれる?

肩がビックリするくらい痛いよーー。」

ルノーは揺さぶられた肩を押さえて、照れた雪子を睨んだ。

ーーそしてその隣で小さな悪魔、次郎もーー。

雪子が言った僕への告白が、とてつもなく面白くなかったのだろう。

僕の体に穴が開くかと思うくらい、僕を何度もギロリと睨んでいた。



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