アイ・ラブ・おデブ【完結】
「ハルがくれたのね?
夕焼けの写真…あれは…」

「うん…さあやが泣いてるような気がして
寂しがっていると思って
何度も屋上に行って…夕焼けを…あの日と同じ夕焼けを撮影した
僕があの屋上で元気をもらったように…どうしても渡したかった
最後の…プレゼントのつもりだったんだ
圭輔くんが志望校に合格するまで近くにいるはずだったけど…
耐えられなくなって…さあやが誰かと結婚するなんて…
前から考えていた料理の勉強をしにフランスへ渡ったんだ
逃げたと言った方が正しいかな?
ずっと…後悔していた…
あの時…思いきって連れ去ってしまえば良かったって…」

…そうだったんだ…
あたしはずっとハルに支えてもらっていた…
元気を…勇気をもらっていた…
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