アイ・ラブ・おデブ【完結】
小夜の言葉に稲本は驚いて目を丸くした

「えっ?小夜ちゃんと会えないのかい?……そんな…
オジサン…小夜ちゃんに会うのが生き甲斐なんだよ
いなくなるなんて…
オジサン困るなぁ」

先ほどまでの鋭い視線から一変し、娘に甘い父親の顔になった

「あの…困らないで…
半年で戻る予定ですから!」

「そうかい…半年もなのか…
寂しいなぁ…
オジサン…そっちの会社も掃除しちゃおうかな?

おい!笹原くんと言ったね?
君がちゃんと守ってくれよ!
…そうじゃなきゃ…
許さねえぞ!
夜道は歩けなくなるぜ…」

背筋がゾクッとするような睨みを遥に向けた

「はい!いつも小夜が笑顔でいられるように頑張ります!」

稲本に怯むことなく向かい合い、真剣な表情で答えた
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